奥深い楽しみがある

よく、「美術館に行くと退屈で眠くなってしまう」と言う人がいます。
自分には美術を楽しむ心がないのだろうか?と不安になってしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
美術には「正しい」も「間違い」もないんです。
私は一般的に言えば美術に関心が強い方だと思いますが、それでも、美術展によっては「今日は何も得るものがなかったな」なんて思ってしまう時もあります。
ありきたりな言葉にはなってしまいますが、考えるものではなく感じるものなので、何も感じなければ感じないで、全然良いと思うんです。
美術館に行くことの何が楽しいって、「今日はときめく瞬間があるかな?」と宝くじでも買うかのような気持ちで楽しめるところです。
どんな料理を美味しいと思うか、どんな音楽を好きだと感じるかが人によって全く異なるように、美術だってハマるものとハマらないものがあります。
美術館には、「自分に何がハマるのか」を知ることができる奥深い楽しみがあるんです。
まるで写真のように美しい絵画に心惹かれる場合もあれば、一見すると何だかわからないような現代アートの抽象的表現に心奪われる場合もあります。
「~だから良い!」ではなく、「これを良いと思ったのは何でだろう?」と考えることこそが楽しいんだと思います。
美術館は自分の感性と向き合うことができる貴重な場なんですね。